窯ろぐ

春眠茶会の主菓子の傍らに「ありくの雀」の理由

2022年4月18日

4月10日快晴の京都御所内茶室「拾翠亭」にて開かれた「春眠茶会」に参加

主菓子と一緒に「ありくのふくら雀」が登場しました。(お菓子はコロナ対策で包んだまま)

「春眠」茶会主催者からのお題に老松さんが作られたのは、青い眠り猫の描かれた「上用饅頭」。

猫は、雀のような小動物を捕獲して食べてしまう。これを踏まえれば、東照宮の「眠っている猫」と「竹林に遊ぶ雀」の組み合わせは、「猫が眠っていることで雀のような弱者も安心して暮らせる。家康公によって弱肉強食の戦国時代が終わり、平和な世界が訪れたことを示している」そうで、眠り猫は平和のシンボルと言われているのだとか。

その日光東照宮の「眠り猫」から発想を飛ばして、こちらのお饅頭は作られたそうです。そして、その日光東照宮東回廊の蟇股の「眠り猫」の裏側に雀が彫られてあるのだそうです。そのお話から「ありくのふくら雀」を主菓子の傍らに置いてくださったという訳です。

この日はお天気も素晴らしく、とても気持ちの良いお茶会でありました。

「拾翠亭(しゅうすいてい)」は京都御所の南西にあって、改修工事を終えリニューアルされています。